温泉の効能

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温泉の効能

温泉の効能



温泉の楽しみは、ゆっくりとお湯に浸かって日頃の疲れを癒したり、自然の情緒を楽しんだりする他、美味しい料理がお目当ての方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、温泉が温泉たるところは、やはりそれぞれの温泉の効能にあるともいえます。
古くからその効能を認めて、湯治などの目的で温泉は親しまれてきましたが、現在でも温泉の効能を楽しみに訪れる人はたくさんいます。

ところで、その温泉の効能なのですが、医学的に効果があるもの、つまり効能があるものを環境省の鉱泉分析法指針に従って「治療泉」といいますが、この治療泉の泉質は、その温泉に含まれている主成分によって変わってきます。
温泉には炭酸ガスや鉄分、硫黄などさまざまな成分が含まれていますが、主な成分はそれぞれの温泉によって違っているので、当然のことながら、それぞれの治療泉はその成分・泉質によって効能が違っています。
温泉へ行くと「温泉分析表」というものを見かけますが、これは「温泉法」によって掲示されることになっているので、その温泉がどの成分を持った温泉なのかが分かります。
これによって温泉の効能も分かることになりますが、ここでは温泉でよく見る掲示用泉質名について、それぞれの泉質を持った温泉の主な効能を下に紹介していますので参考にしてみて下さい。

しかし、泉質による温泉の効能は、それぞれの温泉によって成分濃度も違いますし、必ずしもその効能があるというものではありません。
また、構成している成分も温泉によって違うため、効能も違うことがありますし、含有成分が温泉法に定められた量に満たなくても、源泉の温度が34℃以上ある単純温泉も療養泉のひとつにあげられています。

単純温泉
効能 筋肉痛・関節痛・打ち身・神経痛・慢性消化器病・冷え性・疲労回復など
無色透明・無味無臭の温泉で、国内ではもっとも馴染みのある温泉です。
泉温が25℃以上・含有物質が1kg中に1000mg未満と少ないので、皮膚が敏感な方でも入りやすい温泉として親しまれています。
とは言っても、単純温泉の効能は多くて、万能泉と言ってもいいくらいで、高血圧や動脈硬化などにも効能があるほか、病後の静養などもよいとされています。
また、単純泉には「名湯」といわれる温泉が多く、刺激が少ないのでストレスの解消にも効能があるといわれています。

塩化物泉(食塩泉)
効能 関節痛・打撲・冷え症・慢性婦人病・慢性皮ふ病・やけど・切り傷など
塩化物泉は単純温泉と共に馴染みのある温泉で、「食塩泉」とも呼ばれるように、舐めてみると塩辛いのが特徴の温泉です。
「〜塩」とある泉質はこの温泉がほとんどですが、効能は多くて、保温効果がよく、冷え性などにも効能がある温泉です。
飲用すると慢性の消化器病や慢性の便秘にどに効能があるとされていますが、飲用する場合は、必ず注意書きに従ってくださいね。

二酸化炭素泉(炭酸泉)
効能 高血圧・動脈硬化・関節痛・打撲・切り傷・やけどなど
炭酸泉とも呼ばれている国内には少ない泉質ですが、温泉水1s中に遊離炭酸1000mgを含んでいるものを二酸化炭素泉といって、小さな炭酸ガスの気泡が肌に付く、よく言われている「泡の湯」です。
また、「心臓の湯」とも言われていて、毛細血管を広げて血圧を下げる効果があって、血圧や動脈硬化などに対して効能があるといわれています。
低温の温泉が多いのですが、保温効果があるので、湯上がりの後は冷え性の方でもホカホカです。
飲用しても効能があるといわれていて、慢性の消化器病や便秘に効能があるといわれています。
但し、飲用する場合は注意書きをよく読み、体調なども気をつけてください。

炭酸水素塩泉(重曹泉、重炭酸土類泉)
効能 慢性皮ふ病・切り傷・やけど・糖尿病・慢性消化器病など
炭酸水素塩泉は、肌が滑らかになる「美人の湯」といわれている温泉が多いのですが、炭酸水素塩泉の中でも重曹泉といわれる旧泉質の温泉に多いようです。
重曹泉の温泉は、無色透明のアルカリ性で、皮ふの脂肪分や分泌物を洗い流して肌を滑らかにする効能があるといわれています。
また、旧泉質の重炭酸土類泉には鎮静作用があって、こちらもお肌によいとされています。
それと、飲用すれば糖尿病や慢性の消化器病などにも効能があるといわれていますが、飲用する場合は注意書きなどをよく読んでくださいね。

硫酸塩泉(石膏泉・芒硝泉・苦味泉)
効能 高血圧・動脈硬化症・慢性皮ふ病、切り傷・やけどなどの外傷など
硫酸塩泉はナトリウムやマグネシウム・カルシウムなどの成分を多く含んでいる温泉で、石膏泉・芒硝泉・苦味泉などの種類があります。
石膏泉は高血圧や動脈硬化などに効能があって、芒硝泉は便秘や高血圧・動脈硬化のほか、切り傷などにも効能があるといわれています。
苦味泉と呼ばれているものは苦味がある泉質で、効能は石膏泉や芒硝泉と同じだといわれています。

硫黄泉(硫化水素泉)
効能 高血圧・動脈硬化・慢性婦人病・慢性皮ふ病・慢性便秘・関節痛・痔など
硫黄泉は温泉に含まれる硫化水素の臭いが特徴で、卵が腐ったような匂いと白濁した泉質の温泉です。
刺激臭が強いので、閉め切ったような浴室では換気に注意が必要ですが、浴用・飲用ともに効能がよい温泉とされています。
毛細血管を広げ血圧を下げる効果があるので、高血圧や動脈硬化にも効能があるといわれています。
但し、飲用する場合は、必ず注意書きなどに従ってくださいね。

含鉄泉
効能 貧血・慢性消化器病・慢性皮膚病など
含鉄泉は名前のように鉄分が多く含まれている温泉です。
この温泉は、湧き出したときは透明ですが、空気に触れると酸化するので褐色になるのが特徴の温泉です。(酸化すると効能は落ちるようです)
含鉄泉には旧泉質名の鉄泉と緑ばん泉があって、鉄泉は貧血症や更年期障害などに効能があるといわれています。
また、緑ばん泉は慢性の皮膚病などの他、「眼の湯」と呼ばれていることもあって、結膜炎などによいとされています。

酸性泉(明ばん泉)
効能 慢性皮膚病など
酸性泉は日本特有の温泉で、殺菌効果の高い温泉です。
それだけに湿疹や水虫など、慢性の皮膚病に高い効能があるといわれていますが、肌にしみるような強い刺激があるので、肌の弱い人などは入浴後に真湯で体を流すなどの注意が必要です。
また、乾燥肌の方なども注意が必要です。

含アルミニウム泉
効能 皮膚病・眼病など
殺菌効果のおる温泉で、水虫などの慢性皮膚病などに効能があるといわれています。
また、粘膜などを引き締める作用があるので、結膜炎などの粘膜疾患にも効能があるといわれていて、「眼の湯」と呼ばれて知られています。

含銅・鉄泉
効能 高血圧症ろ貧血・慢性消化器病など
含鉄泉と同様に、湧き出した直後は無色透明なお湯ですが、お湯の中の金属成分が酸化することで黄色くなるのが特徴です。
効能は含鉄泉とおなじようなものですが、高血圧などによいと言われています。

放射能泉
効能 高血圧・動脈硬化・胆石・慢性婦人病・慢性皮ふ病など
放射能泉というのは「ラジウム泉」としてよく知られている温泉で、療養向けの名湯に多い温泉です。
効能は糖尿病や循環器障害などもよいとされていて、因みに、温泉中に含まれる放射能は、気体で湧き出したあと空気中に散ってしまうので心配はありません。
また、飲用すれば胆石や尿結石などにも効能があるといわれていますが、飲用する場合は注意書きをよく読んでくださいね。

また、温泉には泉質に関係のない一般的な効能がありますが、これには神経痛や筋肉痛・関節痛などのほか、慢性消化器病や冷え性・病後の療養効果などがあげられます。
いずれにしても、温泉は疲労回復・健康増進などのほか、のんびりお湯に浸かること自体が楽しみですし、温泉街や自然の散策なども大きな楽しみです。

あと、温泉にはお湯を飲むこと(飲泉)によっても効能があるところがありますが、この場合は必ず注意事項などをよく読んで、それに従うことが大切です。
もちろん、飲泉は許可のある温泉に限られることは言うまでもありません。